コウノトリのヒナ餌取り自力で 「わたる」が帰郷
栃木県など4県の4市2町に広がる渡良瀬遊水地で生息しているコウノトリのカップル「ひかる」(雄5歳)と「レイ」(雌2歳)から生まれた2羽のヒナは順調に育っている。親がヒナを突き放すようにする姿が多くなり、2羽は自力で餌取りも始めた。

今春生まれた雄の「りょう」と雌の「のぞみ」。6月3日に巣立ちした後も、しばらく親から餌をもらっていたが、自力で餌取りを始めた。2羽は夜になっても小山市下生井の人工巣塔に戻らず、周辺の電柱の上で過ごしているという。

7月下旬、昨年生まれた「わたる」が雌2羽を連れて、故郷の渡良瀬遊水地に帰郷した。今年京都府内で自然繁殖した2羽で、この辺りでの生活にも慣れてきた様子だ。渡良瀬遊水地コウノトリ見守り隊の平田政吉代表や横田耕司さんは「わたるが新しいペアを作ってほしい」と期待を膨らませる。

ヒナ2羽の自活が始まり、ひかるとレイは2羽でくつろぐ場面が増えた。子どものわたるが加わって、3羽になることもある。渡良瀬遊水地コウノトリ交流館(小山市)の松井みどりさんは「コウノトリは1羽1羽が個性的で、写真を撮っていても魅力がある」。

渡良瀬遊水地周辺には千葉県野田市生まれの「カズ」(雄2歳)や「たいよう」(雄1歳)も飛来している。根岸敦生



PETLIFE24事務局2021.08.18

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