希少種アムールヤマネコ産声 井の頭自然文化園で4頭

 東京都井の頭自然文化園武蔵野市)でアムールヤマネコが4頭生まれた。アムールヤマネコは絶滅の恐れがある希少種のため、同園が繁殖に取り組んできた。都の友好都市・韓国ソウル市から昨年寄贈されたペアの初出産となった。

 出産は5月13日夜。子どもは元気に過ごし、同園が公開時期を検討中という。母親はミレ、父親はタリ(いずれも2歳)。ソウル大公園生まれで、昨年11月に井の頭自然文化園にきた。

 同園では2000年からアムールヤマネコの飼育を始め、繁殖に取り組んできた。近年は高齢化で自然繁殖が難しく、人工繁殖で14年に2頭が生まれた(1頭は死産)。今回の出産は、自然繁殖としては16年ぶりとなる。

 アムールヤマネコは朝鮮半島から中国東北部などに分布し、長崎・対馬に生息する地域個体群が「ツシマヤマネコ」と呼ばれる。同園は今回の知見をツシマヤマネコの繁殖に生かすという。井上恵一朗

PETLIFE24事務局2022.06.21

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