「犬を外に出すな!」散歩中の大型犬に放たれた身勝手な暴言に憤りの声が殺到「犬嫌いだとしても言い方が…」
盲導犬や警察犬などとしても活躍する、フレンドリーで従順な性格で知られる大型犬、ラブラドール・レトリバー。2歳になる黒いラブラドールの女の子、ぽこちゃんと飼い主さんは散歩中に突然、見知らぬ女性から言われのない中傷の言葉を浴びせられました。

「ついさっき強烈なこと言われた。ぽこちゃんを見て、わぁおっきいワンちゃん!って子どもが嬉しそうに近寄って、ぽこちゃんも言われて嬉しく思ったのか、しっぽフリフリしてたら…その子の母親が、『危ないから外に出さないでって言ったりゃー』と言い放って、子どもの手を引っ張って立ち去っていった」

Twitterに投稿されたその理不尽な出来事について、黒ラブ@ぽこさん
@kurolovepoko)にお話を聞きました。

「犬は外に出すな」と飼い主に言ってやれ!

子どもを盾にしてその母親が言い放った、「危ないから外に出さないでって言ったりゃー」というのは、名古屋周辺の方言なのだそうです。解釈としては、「危ないから(犬を)外に出さないでと(お前から飼い主に)言ってやれ!」という感じだそうです。

もちろん、「犬」や「動物」が苦手な人もいます。また、小さな子どもが「大型犬」と接することに対して、保護者が「危ない」と感じたり、制止するのは当然のことです。?

しかし、今回近寄ってきたのは「子ども」の方です。にも関わらず、誰もが利用する「公道」を静かに歩いていた初対面のワンちゃんと飼い主さんに対して、「犬を外に出すな!」と言い放つのは、あまりにも身勝手で乱暴な行為に映ります。

ぽこちゃんはその時、通常の首輪とリードに加え、「ショルダータイプ」の胴輪を付けたダブルリードの万全の状態で、飼い主さんの横について歩く「脚側行進」をしながら、歩道の端をゆっくりと歩いていたそうです。人が大好きだというぽこちゃんは、飼い主さんの側で尻尾を振りながら、近づく子どもの姿をニコニコ顔で見ていました。

しかし、突然の暴言と遠ざかる子どもの姿に、上機嫌だったぽこちゃんの尻尾は垂れ下がり、しょんぼりとした表情に……。海外の研究によると、犬は人間が発する言葉のニュアンスやイントネーションを理解し、感情や状況を判断しているそうです。つまり、放たれた言葉が「中傷」であることを、犬であるぽこちゃんもおそらく理解していたと考えられます。

「危ないのはその先入観」

さらに、黒ラブ@ぽこさんは、続けてこんなツイートを投稿しました。

「危ないと思ってくれてもいいけど、わざわざ言わなくても…」「そりゃ、それぞれ好き嫌いあるし、昔、犬に嫌な思いしたかもしれないけど、ぽこちゃんを触りたそうに近寄ってきた子どもにそんなこと言う!?敢えてこっちに聞こえるように言う?何か怒りを通り越して、いろいろとかわいそうに思えちゃった」

すると、リプ欄には多くの嘆きと憤りの声が寄せられました。

「危ないのはその親の先入観だな」

「何を思おうが各々自由ですが、言い方がありますよね」

「犬が苦手な人もいるだろうけど、親が子どもに教えなきゃいけないのは、『ワンちゃんは急に触ったら怖がっちゃうから、飼い主さんに聞いてからにしようね』とかだと思います」

犬嫌いな人もいる。でも子供を盾にしたその言い方は……

ぽこちゃんの犬種「ラブラドール・レトリバー」は、小さな子どもや他の動物に対しても友好的で、介助犬や救助犬などとしても活躍する、賢くて頼もしい大型犬です。

「大型犬は怖くないよ、可愛いよ?」「産まれた時は小さくても、年月と共に大きくなるのは人間と一緒ですものね。人も犬も大きくても小さくても、みんなそれぞれ大切に育てられてきた可愛い子なんだから」と、”おっきぃワンちゃん”の可愛さと魅力をツイートしていた黒ラブ@ぽこさんに、今回の件について詳しく伺いました。
ぽこちゃんの犬種「ラブラドール・レトリバー」は、小さな子どもや他の動物に対しても友好的で、介助犬や救助犬などとしても活躍する、賢くて頼もしい大型犬です。

「大型犬は怖くないよ、可愛いよ?」「産まれた時は小さくても、年月と共に大きくなるのは人間と一緒ですものね。人も犬も大きくても小さくても、みんなそれぞれ大切に育てられてきた可愛い子なんだから」と、”おっきぃワンちゃん”の可愛さと魅力をツイートしていた黒ラブ@ぽこさんに、今回の件について詳しく伺いました。

「子ども」は何度もこちらを振り返り、残念そうでした

ーー理不尽なことを言われたのは、その女性の家の前だったのですか?

「いえ、散歩をしていた道路沿いにあるコインパーキングの前でした。そこに車を停めた母親と子どもが歩道に出てきた際、先に子どもがぽこちゃんに気づいて近付いてきた、という感じでした」

ーー子どもは何歳ぐらい…?

「幼稚園児くらいの女の子だったと思います。母親は明るい茶髪だったので…20代くらいでしょうか。とにかく、そのお子さんとぽこちゃんがかわいそうでした。危ないと感じた母親の心境は理解出来ます。でも、大型犬と触れ合える機会は少ないだろうと思いますし、せっかく怖がらずに触りたそうだったのに…という気持ちでした。母親に手を引かれて立ち去る時も、子どもは何度もこちらを振り返って残念そうな顔をしていました。2人の後ろ姿を見送るぽこちゃんのブンブンだった尻尾も、しゅーんと垂れちゃってました」

今も変わらず「人」が大好き

ーー愛犬を守る意味でも、大声を出したり突発的な行動を取る「子ども」との触れ合いを断わる飼い主さんの方が多いですからね。ぽこちゃんは「子ども」も大丈夫…?

「ぽこちゃんは大人も子どもも関係なく、人が大好きなんです」

ーー普段のぽこちゃんはどんなワンちゃんですか?

「基本、全てが可愛いのですが、例えば仕事から帰る度、毎日のことなのに、もう何年も会ってなかったかのように喜んで出迎えてくれるのが特に可愛いです。公園とかでナデナデしてくれそうな人がいると、その人が近くに来てくれる前に、自分からお腹を見せてひっくり返って、ナデナデされるために待機するところも面白いです(笑)」

ーーその後、ぽこちゃんは知らない人を警戒したり怖がったりしていませんか?

「今も変わらず人が好きなままです。単純でよかったです(笑)」

◇ ◇
黒ラブ@ぽこさんも、「犬」や「動物」が苦手な人がいることは十分に理解しています。そのため、普段から人通りの多い場所を歩く際は、リードを短く持ったりショートリードを使用し、通行人と十分な距離を確保。また、「闇に溶け込む黒い犬なので、夜散歩の時は光る首輪とキーホルダーを付けています」と、外出時は常に細心の注意を払っているそうです。

自分を「大きい」と思っていない無邪気さ

身体こそ大きい「大型犬」ですが、中身は可愛い”ワンちゃん”です。そんな大型犬の魅力について、「人間味がありすぎると言いますか、表情も豊かですし、ちょっとズルいこと考えたりするのも人間と変わらない気がします」と、黒ラブ@ぽこさん。

「自分の身体が成長して大きくなってることに気づいてないのか、子犬時代に入れたソファー下のスペースとかに入れなかった時、”あれ?入れん…”みたいな顔をするのも可愛いです。そういうところも、子犬期の何倍も大きくなる大型犬ならではの魅力かなと思います」(黒ラブ@ぽこさん)

今回のリプ欄には、同様の思いをした大型犬の飼い主さんの経験談に加えて、「大切な家族(ワンコ)に触れさせてもらえるのは飼い主さんのご好意なのに」「犬との接し方を子どもに教えるチャンスを棒に振りましたね」といった声も寄せられました。ちなみに、飼い主さんに声をかけた後であれば、ぽこちゃんは常時「ナデナデ大歓迎」なのだそうです。

飼い主さんにとって愛犬(ペット)は大切な家族であり、相棒です。もし同じ言葉を、自分自身や自分の子ども、家族や仲間に投げかけられたら……という想像が出来る理性は持ち備えていたいですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)
まいどなニュース

PETLIFE24事務局2023.03.22

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