トドの「ロコ」にJAZAから初繁殖認定 大分市のうみたまご
 大分市の水族館うみたまごで2021年に生まれたトドの赤ちゃん「ロコ」(1歳)が、日本動物園水族館協会(JAZA)から人工育成部門の「初繁殖認定」を受けた。同館の優れた繁殖技術が評価され、名称変更前の「繁殖賞」も含めると8度目の受賞という。

 JAZAの掲げる活動の一つに野生動物を絶滅から守る「種の保存」がある。「初繁殖認定」は、JAZA加盟の動物園・水族館で飼育している動物が国内で初めて繁殖に成功し、誕生後6カ月以上生存した場合に授与されるという。

 同館によると、「ロコ」は21年6月25日に生まれた。出生後24時間が経過しても母親「ポロ」からの授乳がみられず、元気が無くなったため完全人工哺育に切り替えた。一時は与えるミルクの濃度調整や消化の具合、排便の状態などがうまくかみ合わず苦労した。

 生まれた当時は体重17・8キロ、体長98センチだったが、アジやシシャモなど1日に7キロのエサを食べ、現在は体重90キロ、体長150センチまですくすくと成長しており、館内での展示も始まっている。飼育員の石井雄太さんは「ロコは人なつっこい性格なので、可愛いしぐさなどを見に来てほしい」と呼びかけている。(白石昌幸)



PETLIFE24事務局2023.02.28

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