湯煙を背景に、地べたで幸せそうに寝転ぶ。あちらでは観光客用のいすの上でまったり…。人が寄っても気にせずマイペースな猫たちがいる雲仙温泉街(雲仙市小浜町)。猫好きにとっては、そのたまらない表情で癒やされるスポットだ。
数多くの地獄があり、「地熱や湯煙で地面が暖かく、猫にとっては『極楽』なのでは」と雲仙温泉観光協会。ただ一帯の生息数は把握しておらず、どこからともなく現れるという。
「お糸地獄」前で温泉卵を販売する白浜淳子さん(57)によると、人懐っこく初対面の観光客の膝に乗る猫もいるとか。「穏やかでのんびりした子ばかり」とついつい笑顔。日々、猫たちを見守る。(坪井映里香)
長崎バイオパーク(西海市)で昨年12月下旬、新たに仲間入りしたのは、乾燥地帯に生息する「スナネコ」。同園によると体長は平均約40センチとネコ科では世界最小級。愛くるしい顔立ちから「砂漠の天使」と呼ばれ、年明けから注目されそうだ。
同園で展示されているのは、ともに1歳である雄の「マフ」と、雌の「ハディーヤ」の2匹。それぞれ神戸市と栃木県の動物園から貸与された。主に中東やアフリカに生息し、九州では同園だけで見学できる。
園長の伊藤雅男さん(60)は、2匹が園の人気者になることを期待する。「『招き猫』のように園に幸せをもたらしてほしい」と話す。(松永圭造ウィリアム)
長崎に多く見られることで知られる尾曲がり猫。その知名度を上げたのが地元有志でつくる「長崎ネコ学会」だ。同会は、各地の猫を調べた京都大名誉教授で元同大霊長類研究所長の野沢謙氏(故人)の調査に着目して2008年、「江戸期に東南アジアの猫が交易船で出島に上陸して長崎にすみ着いた」との仮説を打ち出した。
野沢氏が膨大な数の猫を調べたところ、尾が曲がったり短かったりする猫は全国平均40%に対し、長崎は79%と約2倍に上ることが判明。出島で行われていたオランダ貿易の中継地だった東南アジアも同じ程度の割合で尾曲がり猫が多いことを指摘していた。これを受け、同会は長崎の尾曲がり猫のルーツが東南アジアにあり、ネズミ駆除などのため船に乗せられ、当時唯一の交易窓口だった出島から広がった?と唱える。
裏付けるかのように、これまで出島での発掘調査で食用とみられる牛や豚、鶏とともに犬や猫の骨も見つかり、今も出島で遺物として展示される。「出島内のオランダ商館で愛玩動物として飼われていたのでは」と話すのは長崎市出島復元整備室の山口美由紀学芸員。商館にはオランダ船に乗った東南アジアの人も出入りし、猫が一緒だった可能性は十分あり得るという。
ただはっきりした資料が残るわけではない。オランダ商館医シーボルトのお抱え絵師で、出島への出入りを許された川原慶賀は出島や商館内の絵を幾つも描いているが、現存するものに、猫が描かれたものは確認できないという。
慶賀の作品を数多く収蔵する長崎歴史文化博物館の長岡枝里研究員(33)=日本近世絵画史専門=は、うち一つ、商館を訪れた遊女 が猫を抱いたような絵を示し、こう語る。
「拡大してよく見ると、耳が垂れています。狆ちん(犬の一品種で小型)だと思われます。当館収蔵の慶賀の作品で猫のように見える生き物は、実はほとんどが犬なんです」
長岡さんによると、慶賀に限らず、近世の日本で猫を描いた画家はあまり多くないという。猫は昔からポピュラーな題材として扱われてこなかった。「なので、慶画もほかの画家と同じく、出島を描く際にあえて題材にしなかっただけなのかもしれない」
猫柄のマグカップやソバちょこ…。波佐見町で「ねこまる堂」のブランド名で創作する伝統工芸士、小森智久さん(46)。手掛ける波佐見焼の中には、猫を題材にした作品も多い。
ユニークな猫関連の作品で、ひときわ目を引くのは猫の餌「CIAO(チャオ)ちゅ?る」を立てて置くスタンドだ。自らも猫を飼う猫好きで「あったら面白そう」と3年前に考案した。一度粘土でコップを作って乾かした後、一つずつ削って耳の部分を出すなど猫形に。それを丁寧に絵付けする。
「三毛や白、小さい猫や太った猫など、一つとして同じ図柄の猫はいません」と小森さん。陶磁器ファンから好評で、今後も猫に関する波佐見焼のアイデアを膨らませる。(才木希)
五島市の海の玄関口、福江港から定期船で45分の黄おう島しま。島民約30人に対し、3倍以上の100匹ほどの地域猫がすむ「猫の島」だ。
朝の港では、漁師がくれる魚を待つ猫たちの姿が見られる。取材した日は約20匹がいた。魚が投げられると、さっとくわえて逃げる。その後、仕事を終えた漁師が帰宅する際には、何匹もが「お供」する光景も。
黄島で漁師たちとともに暮らす猫たち
日が高くなると、石垣で囲まれた路地の至る所で日なたぼっこ。餌をくれる家や職場でもよく見られ、家人のバイクの音を聞き分けて集まることもある。
町内会長の山下雅真さん(61)は「猫と共存している感じ。コロナ収束後は今まで以上に多くの観光客に来てほしい」と語る。(野田範子)
https://news.yahoo.co.jp/articles/263b57b53cde03c42bc1b934c889103a2b1424a8?page=1
PETLIFE24事務局2022.01.13
誠に勝手ながら、12/28(木)〜1/4(木)まで冬季休業期間とさせていただきます。…
2023/12/20いつも犬吉猫吉会員サービスをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。 ポイン…
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2023/11/06