動物愛護週間 不幸な猫を減らすために
9月20日から26日は「動物愛護週間」。鶴見区内では不幸な野良猫を減らしたいとボランティアで不妊去勢手術などを行う地域がある。その活動内容や行政の取組みについて聞いた。

 江ケ崎町では、地域住民の有志が協力してルールを定め、地域猫活動を7年ほど前から行っている。まちで見かけた飼い主のいない猫の情報を共有し、ボランティアで不妊去勢手術を行い、地域の中に戻して、えさや水やり、トイレの設置など、ルールを定めたうえで見守っている。活動に参加する藤川さん夫妻は、これまで自宅でも引き取りながら、地域猫を見守ってきた。「本当は飼い主が責任持って終生面倒を見なければいけない」と念押ししながら、「大切なのは不幸にも捨てられてしまった猫が繁殖するなど、不の連鎖を続けないこと。以前はこの地域にも沢山の飼い主のいない猫がいましたが、だんだん減ってきました」と話す。

 この活動をするために江ヶ崎町内会も協力して勉強会などを開催。猫の世話をする人を「キャットサポーター」と定め、ルール化などに取り組んだ。「一番大きいのは町内会の協力。動物が苦手な方もいるので町内でよく話し合い、住環境を守りながら、活動を続けることが大切です」

昨年度の相談件数42件

 鶴見福祉保健センター生活衛生課によると、2021年度に区全体で飼い主のいない猫に関する相談件数は42件あった。

 横浜市では、猫も人も暮らしやすい街づくりを支援するため、飼い主のいない猫の不妊去勢手術をする場合、1頭につき5000円を補助している。また、地域猫活動支援事業として、地域で勉強会などを開く際に区職員が説明に行くこともできる。区の担当者は「人も動物もみんなが暮らしやすいまちを目指しましょう。ご相談は生活衛生課までお寄せください」と呼びかけている。(問)同課【電話】045・510・1845。

PETLIFE24事務局2022.09.26

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