いしかわ動物愛護センター 24年春開所へ年内工事着手 犬猫適切譲渡にマッチング室
県は、津幡町の県森林公園内に新設する「いしかわ動物愛護センター」の2024年春の開所に向け、年内にも工事に着手する。譲り受ける犬や猫の性格、相性を事前に知るための飼育体験ができる「マッチング室」を犬猫それぞれに設ける予定で、「殺処分ゼロ」を目指して保護動物の適切な譲渡につなげる。

 センターは23年5月の森林公園開園50周年に合わせた再整備の一環で、同公園南口運動広場に設ける。

 猫用のマッチング室には、猫が登って遊ぶためのキャットタワーや、天井付近に通路を整備する。高所を好む習性がある猫が自然に遊ぶ様子を観察することができる。犬用の部屋にはトリミング室を併設し、体毛を整えて清潔な状態で譲渡する予定だ。 

 譲渡会や、子ども用の動物教室を開催できる研修室、北陸最大規模となる約2千平方メートルのドッグランも設ける。センターの建設に当たっては県産材を多く用いる予定という。

 県によると、県内の犬、猫の殺処分件数は12年度が1110匹だったが、保健所での譲渡事業が浸透したことなどにより、18年度67匹、19年度8匹、20年度4匹と大幅に減少した。

 21年度は30匹に増えたが、県薬事衛生課の担当者は「保護動物と新たな飼い主をうまくつなげられる拠点とし、殺処分という不幸なケースをなくしたい」と話した。

PETLIFE24編集部2022.06.08

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