長崎税関に新たな仲間 素直で強い麻薬探知犬・アリスがデビュー

長崎税関に新たな「仲間」が加わった。麻薬探知犬のラブラドルレトリバー、アリス(雄、2歳)だ。人間の数千倍といわれる嗅覚を生かし、空港や港で不正に持ち込まれる覚醒剤や麻薬を見つけるのが仕事。素直で強さも持ち合わせるアリスの活躍が期待される。

アリスは千葉県成田市にある訓練施設で薬物のにおいなどを覚える訓練を約4カ月間行い、6月に長崎税関にやって来た。さらに約2カ月訓練を重ね、晴れて8月にデビューした。長崎、福岡と佐賀の一部、熊本、鹿児島の5県の港や空港で活動している。

麻薬探知犬は1979年にアメリカから導入したのが始まり。現在はオーストラリアからの輸入犬や、アリスのように施設での訓練を経て合格した計約130頭が全国で活躍中。財務省によると、昨年国内の不正薬物摘発件数は833件(前年比12%増)。約1138キログラムを押収し、6年連続で1トンを上回った。

8月上旬に長崎税関であった就役式。麻薬を捜す実演を披露したアリスは、職員5人が持つかばんの中から不正薬物のにおいを嗅ぎ分け、ハンドラー(訓練士)の甲斐柊平さん(22)にお座りで合図。「グッドボーイ」と褒められ、得意げな様子だった。

甲斐さんは「従順ながら探知犬としての強さも持ち合わせている。感情が顔に出やすいので、きちんとくみ取ってあげたい」と話した。豊住辰也監視部長は「優れた嗅覚を武器に不正薬物の水際阻止という国民の負託に応えるべく、チーム一丸となって取り組んでいただきたい」と激励した。 (竹添そら)

PETLIFE24事務局2022.09.21

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