「飼い主のいない動物への不適切なエサやり」などを規制…長崎市の新しい動物愛護条例が7月1日から施行
ペットにマイクロチップを装着することを義務化した、改正動物愛護法が6月施行されたばかりですが、長崎市も7月1日から新しい動物愛護条例を施行します。
「飼い主のいない動物への不適切なエサやり」などを規制するものです。

条例制定の背景を取材しました。

KTN記者 「長崎市の高島です。この島では今、ネコのふん尿被害が問題となっています」

かつて炭鉱の町として栄えた長崎市の高島。

人口よりも多い、約500匹の野良ネコがいるとみられ、その数は増え続けています。

一部の島民は「ネコへの無責任な餌やり行為」が背景にあり、ネコのふん尿による健康被害も出ていると訴えています。

島民 「お子さんをお持ちのお母さん方は皆さん怒っています。公園に行っても幼稚園に行っても(ネコの)ふん尿がある。ネコアレルギーの人が増えている」

学校関係者 「エサをやりっ放しなので、エサにゴキブリがやってきて各部屋に大量のゴキブリが出ています」

こうした中、長崎市は7月1日、新たな動物愛護条例を施行します。

条例では、周辺の生活環境に悪影響を及ぼすような餌やりを禁止に。

餌やりの対象を不妊・去勢手術を受けたネコに限定したり、餌を与える人に対し、適切にふん尿の処理をすることなどを求めます。

罰則はありません。

条例制定の背景には「殺処分」の問題もあります。

環境省によると、2020年度、県内の保健所で殺処分された犬は425匹、猫は1528匹で、「殺処分率」は長崎県が全国ワーストでした。

長崎市市民健康部 動物愛護管理センター 島崎 裕子 所長 「センターに連れて来られるネコの95パーセント以上が子ネコ。飼い主のいない野良ネコがほとんど。不妊化をしていない野良ネコを減らすことが一番重要な解決(策)。不妊化をしていない野良ネコに餌をやる、そういった無責任な行動がどうしても減らない状況」

長崎市は条例により、野良ネコの繁殖を抑え、殺処分を減らしたいとしています。

人とネコが共存できるまちへ。

私たち1人1人が、動物との向き合い方を改めて考え直す必要がありそうです。

※崎は タツサキ

PETLIFE24事務局2022.07.14

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