猫の適正飼養を推進  希少動物の被害防止へ マイクロチップ装着会 宇検村
鹿児島県宇検村(奄美大島)は24日、村内各集落で飼い猫へのマイクロチップの装着会を行い、獣医師が診療車で巡回して20匹にチップを埋め込んだ。奄美大島5市町村は、猫が野生化して希少動物を襲う被害を防ぐため、適正飼養管理条例で飼い猫の登録やマイクロチップの装着を義務付けている。村住民税務課は「責任を持ってペットを飼ってもらい、野良猫やノネコ(野生化した猫)を見掛けない地域づくりを進めたい」と述べた。

世界自然遺産に登録された奄美大島では、環境省と島内5市町村が2018年に策定したノネコ管理計画に基づいて、山中でのノネコの捕獲とともに、ノネコの元になる野良猫の増加を防ぎ、飼い猫の適正飼養を図る取り組みを進めている。計画のロードマップでは、地域ごとにマイクロチップの装着率など27年度までの数値目標を定めた。

 宇検村の飼い猫の登録数は99匹、そのうちマイクロチップ装着済みは46匹で装着率は46・4%(10月22日現在)。計画では段階的に装着率を引き上げ、27年度に全集落で90%以上の目標を掲げている。

装着会は、村内でマイクロチップ装着の促進を図るため初開催。1匹4000円の装着費用は村が助成。奄美いんまや動物病院(龍郷町中勝)の伊藤圭子獣医師が診療車で各集落を回った。

 伊藤獣医師は「チップを装着することで、家から脱走して保護されたときも飼い主が分かる。ちゃんと自覚を持って飼うことにつながる」と述べ、飼い猫の適正飼養を呼び掛けた。

奄美の南海日日新聞

PETLIFE24事務局2021.11.02

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