人工授精で誕生したイルカ「アイル」死ぬ 長崎・佐世保の水族館
長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」で飼育されていたバンドウイルカ「アイル」(雄、2歳)が13日夜、死んだ。死因は不明。アイルは国内4例目の人工授精で誕生し、今月27日に3歳の誕生日を迎える予定だった。同館は18日?10月17日に献花台を設置し、花と手紙を受け付ける。

 アイルは2018年9月27日に「ニーハ」が出産。人工授精で出産に成功したのは九州の水族館では初めてで、同館は活気づいた。アイルは順調に生育し、ニーハと一緒にジャンプしたりボールを運んだりするパフォーマンスで人気を集めていた。

だが8月末に体調を崩し、今月13日にプールの水を抜いて血液採取やエコー検査をしていたが容体が急変。人工蘇生や注射を打つなどして対処したが及ばず、同日午後9時半ごろに死亡が確認された。

 これまで人工授精で生まれたイルカで順調に生育していたのは、国内では名古屋港水族館(名古屋市)、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)と海きららの3例のみだった。同館はアイルの死を無駄にしないよう、病理学的な解剖をするため宮崎大農学部獣医学科に運んだという。

川久保晶博館長は「大事な大事なイルカだった。残念としか言いようがない」と肩を落とした。【綿貫洋】

PETLIFE24事務局2021.09.28

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