背中にハート、誰が名付けた「ココロちゃん」 おばあちゃん猫は大学のアイドル
ハートの模様が二つある猫の周りに、自然と人が集まってくる。ここは北九州市八幡西区の九州女子大。誰が名付けたのか、「ココロちゃん」と呼ばれる猫はキャンパスのアイドルだ。

ココロちゃんは、推定年齢18歳の高齢の雌猫。今春まで非常勤講師だった福岡市東区の園田頼曉(よりあき)さん(76)によると、着任した2009年、ココロちゃんは既に5、6歳。当時、学内には約20匹の猫がすみ着いていた。学生がアパートや寮などで飼っていた猫を、卒業の際に学内に放したことで増えていったという。

 大学では11年5月、猫が増えないように、地域猫ならぬ大学猫として世話をするサークルが誕生した。不妊
去勢手術をして管理し、最終的にはゼロを目指してきた。ココロちゃんは学内で暮らす最後の1匹だ。

 今春卒業し、小学校教諭になった福岡県宗像市の森田遥香さん(23)は「資格試験の前など不安になっているとき、語り掛けると人間の言葉が分かったかのように鳴き声で応えてくれて寄り添ってくれた」。ココロちゃんから元気をもらったことを振り返る。

 今年入学した北九州市若松区の作花(さっか)萌々香さん(18)は、入学式翌日に存在を知り、近づいてみたが触れられず、3日目になって触れ合えた。「先輩に受け入れてもらった感じ」と笑顔を見せる。ココロちゃんを見守ってきた園田さんは「学生の心を育ててきた功績は大きい。これからも末永く、学生たちと心を通わせてほしい」と話している。

 (菊地俊哉)

PETLIFE24事務局2021.08.05

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