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スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン。5月7日まで鹿児島市立美術館で開催されている彼女の作品展の魅力をお伝えします。今回はリサ・ラーソンの代表的な作品から日本初出展となる作品まで数々の作品が並ぶこの作品展の見どころや楽しみ方を紹介します。

【ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ(1968年?1980年)】
会場にたたずむ1頭のライオン。しっぽまで丸みを帯び愛苦しい表情でこちらを見つめています。

【社会討論(大)(1969年?1971年)】
王冠をまとった女性。得意げな顔で男性を軽々と持ち上げています。

これらの作品を手がけたスウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソンは、動物や子供をモチーフにした様々な作品で世界中のファンを魅了し、91歳を迎えた今も制作活動を続けています。

5月7日まで鹿児島市立美術館で開催されているリサ・ラーソン展では、日本初出展のものを含めて、251点もの作品が展示されています。これだけ多くの作品が並ぶからこそ、この作品展ではリサ・ラーソンの「今」につながる歴史をたどる楽しみがあります。

【文様のあるレリーフ状のミラーフレーム(1953年)】
ひときわ年季の入った作品。リサ・ラーソンが大学生だった約70年前に制作されました。丸みがある黄や青の独特の文様が印象的なミラーフレーム。一点物の作品です。

鹿児島市立美術館 花山潤治学芸アドバイザー
「文様が色んな所に施され、色も色んな付け方が工夫されていて、彼女が楽しみながらも新しい物に挑戦しながら作っていったということがうかがえる初期の作品です」

その後のリサ・ラーソンの作品には彼女の代名詞ともいえるあるモチーフがしばしば登場します。動物です。

マイキー」という名前で親しまれているトラネコはラブリーな赤しまが人気で、雑貨など様々な商品にもなっています。

他にもガラスを使った透明感のあるネコや、つぶらな瞳でぽってりとしたフォルムが愛らしいハリネズミやアザラシなど、様々な素材を使った動物の作品が並びます。

中にはブルー、グレー、黒で彩られた、つややかなハトのエナメル画もあります。1955年の作品「青いトリ」です。

鹿児島市立美術館 花山潤治学芸アドバイザー
「色で言うとコバルトブルーや黒っぽい青など、いろんな青が使われているが、陶芸の絵付けをするときに、エナメルの色の青い色を中心に付けていきます。それ(青いトリ)が元になって、金色の絵付けをしたり、ほかの色を使ったりという風に、広がっていったようです」

ジャンルに縛られず様々な素材を使い、楽しみながら制作してきたリサ・ラーソン。モチーフや素材が違っても彼女の作品の持ち味である温かさは変わりません。

「リサ・ラーソン展」は5月7日まで、鹿児島市立美術館で開かれています。

鹿児島テレビ

PETLIFE24事務局2023.04.25

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