長崎県の動物管理施設 候補地に県工業技術センターグラウンド 2029年度に殺処分ゼロへ
動物愛護に関する普及啓発を進め、「人と動物が共生する住みよい社会」の実現を目指し整備が計画されている長崎県動物愛護管理センター(仮称)について、県は7日、県工業技術センターグラウンド(大村市原町、池田2丁目)を候補地とする考えを明らかにした。施設運用などについては、民間の資金やノウハウを活用したPFI方式導入を検討していくとし、その場合の供用開始は2027年7月とのスケジュール案も示した。
 諫早市内で開いた同センター建設検討委の初会合で県側が説明した。

 県によると、野良犬や野良猫の保護、譲渡などを担う県動物管理所(アニマルポート長崎、大村市森園町)は、1976年に建設され老朽化。敷地面積約940平方メートル、建物の床面積約350平方メートルと手狭で、十分な駐車場もないことなどが課題になっている。
 同グラウンドは敷地面積約5400平方メートル。市有地で、現在は県に無償貸与している。候補地とした理由について県は▽長崎自動車道大村インターチェンジ、西九州新幹線新大村駅から約2キロと交通の便が良く、利用しやすい▽周辺に人家が少ない?ことなどを挙げた。大村市も同所への誘致の希望を伝えていた。
 県は「動物殺処分ゼロ」に向けた工程表も提示。啓発のほか、ボランティア団体との連携や支援を強化して収容動物の譲渡を推進するなどし、2029年度に殺処分をゼロにする数値目標(21年度は犬、猫計937匹を処分)を示した。
 検討委は本県の実情に即したセンターの在り方を協議するため県が設置し、学識者、県獣医師会や動物愛護団体などの関係者ら10人で構成。委員長に岩永秀徳・鎮西学院大社会福祉学科教授を選出した。本年度末に検討結果を大石賢吾知事に答申する。

PETLIFE24事務局2023.02.16

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